ホンダF1、活動終了まで残り3戦。フェルスタッペンと角田裕毅に課せられた使命

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

 あらためて映像を見返しても、角田はこの裁定には納得がいかないと語った。だが、ターンインを開始しているドライバーに並びかけてもいない後方車両がインにノーズを突っ込んでいけば、相手が譲らなければ当たる。相手にそれ以上ブロックさせないドライビングができなかった時点で、勝負権はなかったのだ。

 しかし、速さはビルドアップできつつある。このカタールGPではそれをしっかりと結果に結びつけたい。

「先週は初めて走るサーキットでFP1だけで予選に臨まなければならなかったので、経験豊富なドライバーたちと比べると不利は大きかったと思います。でも今回は、みんなが初めてなうえに予選までに3回のフリー走行があるので、状況としてはかなりいいと思います。

 僕にとっては、この3連戦のなかではカタールが最も楽なレースになると思います。サーキットのレイアウト的にも、メキシコやブラジルより普通で習熟しやすいと思います」

 現在、アルファタウリはアルピーヌとランキング5位を争っており、両者は同点。ガスリーの92点に対して20点しか獲得できていない角田は、フェルナンド・アロンソに「クルマでは圧倒的に負けているが、あちらは1台体制」と言われても仕方がない状況だ。

 それだけにこのカタールでは、1点でも多く獲ることが角田に課せられた使命だ。

「ポイント獲得です。それがメインの目標ですが、アルピーヌの2台の前でフィニッシュすることも、もうひとつの目標です」

 2021年シーズンは残り3戦。ホンダも角田も究極の目標に向かって一切のミスは許されず、すべてを出し切る戦いをしなければならない。

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