J・バトンが初のスーパーGTで好タイム。腕も人柄も超一流だった! (3ページ目)
F1では常に安定した走りを見せていたバトンだが、スーパーGTのような屋根のついたマシンに乗るのは初めてだという。テスト1日目は多くのメディアが取材に駆けつけ、注目の集まるなかでバトンはマシンに乗り込みコースインした。午前と午後で合わせて、バトンは40周近くを走行。午前に走り始めていきなりチームメイトの武藤が記録していた1分50秒721の1秒差に迫るタイムを叩き出し、周囲を驚かせた。
2日目(6月7日)は雨の心配があったのと、走行時間が限られていたこともあり、セッション開始時からバトンが乗り込みテストがスタート。すると、さらにタイムを縮めて1分49秒706をマークした。
最後は雨が降り出し、ウエットコンディションも経験できたとバトンは前向きに語る。トータルで約65周を走破したが、「GT500のマシンはそう簡単に乗りこなせるものでもないので、まずはバランスに慣れることが重要。僕にはこのクルマを、もっと経験する時間が必要だなと感じた」と、まだまだ本番までに走り込みたい様子だった。
それでも、いきなり昨年のレースペースに遜色のない走りを見せたことを、TEAM無限の手塚長孝監督は手放しで大絶賛。鈴鹿1000kmでは予選でのタイムアタックドライバーに抜擢する可能性もあることを示唆し、1000kmの長距離戦でも「全体の3分の1程度を任せたい」という考えも披露した。
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