J・バトンが初のスーパーGTで好タイム。腕も人柄も超一流だった! (4ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

バトンはGTマシンへの順応も早く、好タイムを叩き出したバトンはGTマシンへの順応も早く、好タイムを叩き出した 今回のテストでは「さすがF1ドライバー」と感じるところもあるが、だからといって今のスーパーGTはそう簡単に乗りこなせるようなものでもない。2015年から参戦しているヘイキ・コバライネン(LEXUS TEAM SARD)も、スーパーGT参戦初年度はかなり苦労をしていた。そのなかで、この2日間で見せたバトンの順応性というのは、さすがワールドチャンピオンだなという印象だった。

 また、この2日間のテストでは、GTマシンへの順応性以上に感心したことがあった。それは、彼の人柄のよさだ。今回、一緒に組んでテストに臨んだ武藤と中嶋はこのように語ってくれた。

「いい人ですね。すごく謙虚な姿勢で、偉ぶった態度もまったくないし、貪欲に質問してきてくれます。こちらが聞いたことについても、ちゃんと答えてくれますし、すごくやりやすいです。フランクだし、冗談も通じるし、想像と違う人だなぁと感じました。本当にいい人です」(武藤)

「やっぱり世界チャンピオンなので、僕たちも緊張しながら迎えましたが、想像と違って全然気さくでした。チームの一員としてがんばろうという意識が強く、それがすごくうれしかったです」(中嶋)

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