日本人F1ドライバー候補3名は、チャンスを前に何を考えているのか (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文・撮影 text & photo by Yoneya Mineoki

 シミュレーターの段階から『ちょっとでも速く、ちょっとでも速く(走れるように)』っていうことを心がけてやったし。やっぱり、自分の走り方のクセみたいなものはあるので、それが向こうのスタイルに合っていればいいんですけど、合っていないこともあると思うんで、そういうときに臨機応変に対応して、自分の引き出しをどんどん増やしていくようにしていければいいなと思います」

 牧野が挑むF3は、GP2、GP3の下にあたるカテゴリーだが、F1への「飛び級」が十分に可能な場所でもある。

 ユーロF3へ参戦することで、F1への"最後の一歩"は大きく近づいた。牧野自身、そのことをはっきりと意識している。

「まだ(F1が)ものすごく近いとは思わないですけど、確実に近づいたなとは思います。今までレースをやってきたなかで見ても、その度合いはものすごく大きいですね。今年の目標は、やっぱりチャンピオン。最低でもランキング2位には入りたいですね」

 牧野が今年の目標をそう語るのは、ランキング2位に入ればF1昇格に必要なスーパーライセンスポイント40点が獲得できるからだ。つまり、牧野はF3というカテゴリーに参戦しながら、2018年のF1昇格をはっきりと見据えている。

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