佐藤琢磨が移籍後インディカー初テスト。ホンダ勢の体制充実に手応え

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 3月12日(日)にフロリダ州セントピーターズバーグで開幕するインディカーシリーズ。そのプレシーズン合同テストが、アリゾナ州のフェニックス・レースウェイで開催され、今季フル出場予定の21台が集まった。

フェニックスで行なわれた合同テストに参加した佐藤琢磨フェニックスで行なわれた合同テストに参加した佐藤琢磨 気温が摂氏22~28度と温暖で、雨も降らなかった2日間、午後1~4時と6~9時の合計12時間にも及ぶ走行セッションが用意された。

 最初に指摘しておきたいのは、今回のテスト結果では今シーズンの勢力図を単純に予見することはできないということ。フェニックスは全長が約1マイルのオーバルコースで、ルールによりロードコース用エアロパッケージの装着が義務づけられるが、この仕様のマシンでのパフォーマンスは同種のコース、つまりはフェニックス、ゲートウェイ(ミズーリ州セントルイス近郊で今年からレース開催、全長1.25マイル)、アイオワ(全長0.875マイル)でしか発揮できないからだ。

 しかも、シーズンの流れを決める開幕からの3レースは、ストリート2戦とロードコース1戦。第4戦はフェニックスだが、その後もまたロードコース1戦、スーパースピードウェイ(コース距離の長いオーバル)1戦、ストリート2戦、そしてまた大型オーバル......と、ショートオーバル以外でのレースが続く。

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