日本人F1ドライバー候補3名は、チャンスを前に何を考えているのか (4ページ目)
すでに昨年末にユーロF3のテストをこなし、契約を交わしたハイテックGP(イギリス)のシルバーストンにあるファクトリーも訪れてエンジニアと話したり、シミュレーターに没頭してきた。その手応えはかなりのものだったようで、牧野からは確固たる自信がみなぎっている。
「プレマとカーリン(イギリス)でテストしましたけど、(同じチームで走ったドライバーと比べて)めちゃくちゃ遅いっていうのはなかったし、なんなら勝ってるくらいだったんで、そういうところでどんどん自信を持てましたね。ハイテックのファクトリーでは朝の10時半から、昼食以外は夜8時までぶっ続けでシミュレーターに乗りましたけど、それをみても全然悪くないし」
感心させられるのは、その自信に根拠があること。そしてこの先、どんなことが起こり得るのかをきちんと想像し、それを回避するためにはどうすべきなのか、そうなってしまった場合にはどうすべきなのかということを考え、はっきりとイメージできているということだ。
「今年は走るサーキットがほとんど初めてのところばかりなんで、その対応が一番重要になってくるんじゃないかと思ってます。シミュレーターで事前にしっかりとコースを覚えて、ある程度(サーキット攻略のための)ポイントを絞って戦っていこうと思っています。
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