大丈夫かマクラーレン・ホンダ?
挙動は不安定、パーツも届かず (4ページ目)
車体後半部は"サイズゼロ"コンセプトに基づき、コンパクトに絞り込まれ、空力的に攻めた設計になっている。しかし、空力を突き詰めたマシンというのは、気流が安定しているときは大きなダウンフォースを発生させられるが、気流が乱れた際の挙動は不安定になる。空力に過度に依存し、空力を突き詰めれば突き詰めるほど、挙動はピーキーになってしまうのだ。
そしてここに来て、マクラーレンはこのバルセロナ合同テストに持ち込むことを予定していた新型フロントウイングなどの開幕戦仕様パーツが間に合わず、開発に遅れが生じていることを明かしてきた。
「我々はまだ、完全な2016年スペックで走れていない。プログラムに少し遅れが出ているんだ。開幕戦のオーストラリアでは、もう少し性能を引き出して迎えることができる。今回は本来の速さで走ることができていないが、それが現実なのだから仕方ない。しかし、連日かなりの距離を走り込むことはできているし、信頼性の高いクルマで開幕を迎えることができる。現時点でのベースとしてはいいと思うし、ここからの数週間で、(フルスペックの投入により)さらにパフォーマンスは伸びてくるだろう」
マクラーレン・レーシングディレクターのエリック・ブリエは、開発の遅れはそんなに深刻なことではないという。
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