2016.03.11

佐藤琢磨の優勝はあるか? 今季インディカー・シリーズの勢力図

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano  松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 アメリカ最高峰のモータースポーツ、インディカー・シリーズ(年間16戦)が今年も間もなく幕を開ける。5月に行なわれるインディ500マイルは記念すべき通算100回目の開催。F1よりル・マン24時間より長い歴史を誇るレースは、これまで以上の注目を集め、かつてない盛り上がりを見せることになるだろう。

フェニックで行なわれた合同テストに参加した佐藤琢磨  インディカーは、その圧倒的なスピードでアメリカ人を魅了してきた。インディ500が行なわれるインディアナポリス・モーター・スピードウェイは、全長2.5マイル=約4キロのオーバルコース。長い直線4本を4つの左コーナーで繋げたアメリカ独特のレイアウトで、インディカーは時速300キロを優に超えるスピードで疾走し、一触即発の接近バトルを繰り広げる。
 
 インディカーは大都市の街中の、華々しいストリート・コースでも行なわれる。F1のような常設のロードコース=いわゆるサーキットでもレースをするし、オーバルコースも全長の長短、バンクの角度などバラエティ豊富。どんなコースでも速くなければチャンピオンにはなれない。

 2月下旬、インディカー・シリーズは、出場者たちを一堂に集めて2日間の合同テストを行なった。場所はアメリカ西南部のアリゾナ州フェニックス。砂漠の中のコースは好天に恵まれ、日中の気温が摂氏30度に達する暑さとなっていた。