2016.02.28

ニューマシン走り始め。
「メルセデスvs.フェラーリ」の軍配は?

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki  桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 強さのメルセデスAMGと、速さのフェラーリ――。

 2月22日に開幕したバルセロナ合同テストの4日間は、その2強対決に終始した。2016年型ニューマシンの走り初めとなるこのテストで、今季のチャンピオン争い筆頭候補と見込まれるメルセデスAMGとフェラーリの2強チームは、対照的な走りを見せた。

今季初のテストで圧倒的な速さを見せたフェラーリ テスト4日間のうち3日は、フェラーリがトップタイム。それも、同じバルセロナで行なわれた昨年のスペインGP予選でメルセデスAMGが記録したポールポジションタイムを1.8秒も上回る驚速タイムだった。燃料システムのトラブルで走行時間を失った3日目だけは3番手タイムだったが、予定どおりのプログラムをこなしていれば4日すべてのトップを奪った可能性が高い。

 前半2日間を担当し、連日トップタイムを記録したセバスチャン・ベッテルは、「もちろん最下位よりはトップのほうがいいけど、テストでのトップタイムはそれほど重要なことじゃないよ」と言いながら、「間違いなく進歩しているし、第一印象はものすごくポジティブだったよ」と、新車・SF16-Hを高く評価した。

 昨年3勝を挙げたフェラーリは、ノーズとフロントサスペンションをガラリと変更し、昨年までの課題であったフロント周りの挙動特性と空力性能の改善に着手してきた。その大胆なマシン開発は、成功したようだ。