大丈夫かマクラーレン・ホンダ?
挙動は不安定、パーツも届かず (3ページ目)
また、パワーユニットの性能もさることながら、気になるのは車体側だ。
ドライバーたちはメディアに向けて多くを語ることはしないものの、コース上での走りを見れば明らかにマシンの挙動は不安定で、セットアップの煮詰めが進まないことに苛立ちを見せているようだ。
フェルナンド・アロンソは、控え目にこういった。
「車体側についてはまだ、さまざま試さなければならないことがたくさんある。このクルマは新しいフィロソフィー(哲学)で設計されていて、車体後半部はかなり設計変更が施されているからね。学習を進め、パフォーマンスを最大限に引き出すためにはどこをどう使いこなすべきなのかを理解していかなければならない」
予定していたロングランをあきらめなければならないほどのマシン挙動では、パワーユニットの"味付け"に必要なドライバーの感触を聞くことすらできない。長谷川総責任者は語る。
「今の時点でパフォーマンスうんぬんを判断するのは難しいんですが、少なくともドライバーはクルマのフィーリングに満足していなかったようなので、そこは残念ですね。クルマがあまりに決まらなかったので、ドライバーも踏めていなくて、パワーユニットに対する評価を聞いても仕方がないというのが正直なところです。本当はもっとロングランをやる予定だったんですが、クルマが気に入らなかったみたいで早めに(ピットに)入ってきちゃいましたから......」
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