【F1】シート喪失。可夢偉は日本GPで走ることができるか? (4ページ目)
コレスによれば、ケータハムは可夢偉ともロッテラーとも、今シーズン末までF1ドライブが可能な契約を結んでいるという。
「アンドレとはシーズン末までウチのチームで走るという契約を交わしているが、可夢偉もチームの一員であり続けるし、我々としても可夢偉の力になりたいと思っている。今回の決断はこのレース限りのものだが、今後のレースに起用するドライバーをどうするかはまだ何も考えていないよ。(マーカス・エリクソンを含めた)現状の3人から選ばなければならないということもない」
次のイタリアGPに向けては、数名のドライバーの名前が候補として噂に上がっている。
ベルギーGPの週末にチームから招待されて帯同したロベルト・メルヒは、すでにファクトリーを訪れてシミュレーターも経験したという。今季はフォーミュラ・ルノー3.5でランキング2位に付けている若手だが、過去2年間の実績ではF1参戦に必要とされるスーパーライセンス取得の要件を満たしておらず、特例に求められる300kmのテスト走行もこの1週間のうちに行なうことが不可能であることを考えれば、彼がイタリアGPに起用されることはない。
もうひとりの候補とされるのがカルロス・サインツJr.で、彼はF1のテスト経験もあるためスーパーライセンス取得は可能と思われる。彼はレッドブルのジュニアドライバーであり、レッドブルが来季は現在16歳のマックス・フェルスタッペンを史上最年少でF1デビューさせることを決めたため、サインツJr.にもケータハムでのF1デビューのチャンスを与える可能性は十分に考えられる。
レッドブルとサインツJr.は、ケータハムの経営陣変更が行なわれた直後のイギリスGPでも交渉の場を持っており、ケータハムはレッドブルからギアボックスの供給を受けている関係で同社のエンジニアがチームに帯同しているため、チームの内情にも詳しい。さらに言うならば、今レッドブルで活躍しているダニエル・リカルドはコレスが運営していたHRTでシーズン途中にF1デビューを果たして経験を積み、その後トロロッソで頭角を現わしたという経緯もある。コレスがケータハムで同じようなストーリーを描いていたとしても不思議ではない。
4 / 5