【競馬予想】オークスの行方を占う「3歳牝馬ランキング」 勝つのは桜花賞組か、別路線組か (2ページ目)
5位には、桜花賞には出走しなかった2頭がランクインした。オークストライアルのフローラSを制したカムニャックと、GIIIフラワーC(3月22日/中山・芝1800m)の勝ち馬レーゼドラマ(牝3歳/父キズナ)。それぞれ、桜花賞組を脅かす存在として期待されている。
伊吹雅也氏(競馬評論家)
「カムニャックは5月4日終了時点(以下同)の本賞金が6220万円で、JRAに所属する現3歳世代の牝馬としては単独5位。また、JRAのレースにおける一走あたりの賞金は1555万円で、JRAに所属する現3歳世代の牝馬としては単独4位。前走のフローラSで通算2勝目をマークしたばかりですが、この路線においては実績上位と言える存在です。
半兄には今年のGIIIダービー卿チャレンジトロフィーで3着となったキープカルムがいて、母のダンスアミーガも2015年の重賞ターコイズSで2着に食い込んだ実績があります。血統的なポテンシャルも高いと言えるのではないでしょうか。
近年のオークスは、小柄な馬や極端な大型馬が不振。2020年以降の3着以内馬15頭中13頭は、前走の馬体重が450kg以上490kg未満でした。この馬は前走の馬体重が470kg。いかにもこのレースが合っていそうなサイズ感ですから、人気の盲点となるようであれば、絶好の狙い目かもしれません。
レーゼドラマの本賞金は4360万円。実績上位と言えるかどうかは微妙なところですが、重賞初挑戦だった前走のフラワーCを勝ちきった点は高く評価するべきだと思います。
母のシアードラマは現役時代にアメリカのGIを3勝。レーゼドラマは5月12日生まれですし、まだまだ伸びしろはあると見ていいのではないでしょうか」
4位は、前回(桜花賞前の本企画)5位タイだったリンクスティップ(牝3歳/父キタサンブラック)。桜花賞で3着と奮闘し、順位をひとつ挙げた。血統背景から、距離延長も歓迎のクチだ。
吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「スタートから最初のコーナーまでが長い京都・芝1800mのGIIIきさらぎ賞(2月9日)においては、ハイペースを先行して2着と好走。桜花賞ではマイルの流れに対応できるかがポイントでしたが、案の定、後方から外を回る形に。ただ、今までとは違う競馬で3着まで追い上げられたことは、大きな自信になったはずです。
まだ馬体は上下や前後のバランスに良化の余地を残しており、桜花賞からさらなる成長があれば、オークスでは一段とパフォーマンスを上げてきそう。距離延長は不問、折り合い面も問題はありません。本来の前づけでしぶとく脚を使う形なら、上位に肉薄してもおかしくありません」
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