【競馬血統予想】シンザン記念で期待の2頭は? 種牡馬として評価上昇中のキズナ、アドマイヤマーズの血に注目 (2ページ目)
【対抗は3歳春の開花に期待の1頭】
もう1頭はメイショウツヨキ(牡3歳、栗東・飯田祐史厩舎)を推す。
父アドマイヤマーズは現3歳が初年度産駒の新種牡馬で、現役時代はGⅠ朝日杯フューチュリティS(阪神・芝1600m)、GⅠNHKマイルC(東京・芝1600m)、GⅠ香港マイル(シャティン・芝1600m)を勝利している。その父ダイワメジャーは2、3歳戦に定評のある種牡馬であり、アドマイヤマーズはその特長を受け継ぐ種牡馬と見ている。実際に、産駒数は少ないものの、2歳戦では19勝。新種牡馬リーディングを獲得したサートゥルナーリアよりも高い勝馬率を残している。
メイショウツヨキの母メイショウヒサカタは、2歳9月の新馬戦(中山・ダート1200m)を3馬身半差で逃げ切り、3歳3月にオープンの昇竜S(中京・ダート1400m)を勝ったように、早い時期から完成度が高かった。芝とダートで舞台は違うが、そういった特性は受け継ぐものであり、3歳春に高いレベルで活躍できる可能性は高い。
実際に、昨年8月にこの中京・芝1600mで行なわれた未勝利戦では1分34秒1と、この世代の最速タイムで快勝している。ちなみに父アドマイヤマーズも、中京・芝1600mでは新馬戦と中京2歳Sを勝利しているなど、コース適性はなかなかのものだ。
以上、今年のシンザン記念は、キズナ産駒リラエンブレム、アドマイヤマーズ産駒メイショウツヨキの2頭に期待する。
著者プロフィール
平出 貴昭 (ひらいで・たかあき)
主に血統分野を得意とする競馬ライター、編集者。(株)サラブレッド血統センター在籍。著書に『覚えておきたい日本の牝系100』『一から始める! サラブレッド血統入門』など。「週刊競馬ブック」で『血統見聞録』を連載するほか、「競馬四季報」などの編集業務にも携わる。そのほか、『優駿』などにも寄稿。twitterアカウント:@tpchiraide
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