無傷の3連勝でクラシック候補に浮上したベラジオオペラ「とにかくレースがうまい」と陣営も期待大
2023年クラシック候補たち
第12回:ベラジオオペラ
3歳牡馬クラシック第1弾のGI皐月賞(4月16日/中山・芝2000m)が間近に迫ってきた。その大一番に、無傷の3連勝でトライアルを勝ち上がって挑む馬がいる。
栗東トレセンの上村洋行厩舎に所属するベラジオオペラ(牡3歳/父ロードカナロア)である。
皐月賞トライアルのスプリングSを快勝したベラジオオペラこの記事に関連する写真を見る 同馬は昨秋の2歳新馬(11月20日/阪神・芝1800m)でデビュー。人気3頭の叩き合いを制して初陣を飾ると、およそ2カ月後に1勝クラスのセントポーリア賞(1月29日/東京・芝1800m)に出走した。
新馬戦同様、同レースでもダッシュよく好位2番手につけてレースを運ぶと、直線半ば過ぎには先頭へ。そのまま抜け出して、後続の追撃も難なく振りきって快勝した。着差こそ1馬身4分の1差だったが、それ以上の余裕を感じさせるレースぶりだった。
そして、3戦目に挑んだのが皐月賞トライアルのGIIスプリングS(3月19日/中山・芝1800m)。新馬、2戦目は1、2番手でレースを進めていた同馬だったが、ここでは中団の7番手あたりでレースを進めた。
ペースの上がった3~4コーナーにかけて徐々に進出し、直線に入ると外から強襲した。急坂も物ともせずに力強く伸びて、内を行くライバルたちを次々にかわしていく。結局、重馬場のコンディションのなか、メンバー最速の上がり35秒7をマークして完勝。デビューから3連勝を飾って、クラシックの出走切符を手にした。
派手さはないものの、着実に勝ち星を重ねてきたベラジオオペラ。本番を目前にして一気に皐月賞の有力候補に躍り出たが、陣営は同馬についてどう見ているのだろうか。関西競馬専門紙のトラックマンが話を聞いてきた。
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