京都記念はここから始動する実績馬には鬼門の一戦。ならば、注目の「2強」よりも末脚秘める伏兵の一撃に期待 (2ページ目)
一方、エフフォーリアはどうか。同馬については、前走のGI有馬記念(12月25日/中山・芝2500m)5着という結果をどう見るかが、大きなポイントになります。
不発に終わった昨春の2戦よりも着順を上げたことで、「復活が近づいている」という見方もできます。しかし僕はまだ、そこまでいいイメージは持っていません。
有馬記念の返し馬では、ジョッキーが気合いを入れてガツーンと出していきましたが、あそこまでしなければ馬にスイッチが入らいないのは考えもの。やはり全盛期には遠く及ばない状態でしたし、当時もまだ"魂が抜けてしまっている"ように感じました。
それだけに、僕は5着という結果について「よく走ったほうだな」と思っています。「走った」というより、鞍上が何とか「走らせた」という感じでしょうか。あの姿のエフフォーリアに、これからさらによくなっていくような印象は抱けません。
こうして見ると、実績では"2強"に及ばない面々にもつけ入る隙は大いにあると思います。僕としては、その可能性がある馬を積極的に狙っていきたい気持ちが強いです。
その候補として考えているのは、インプレス(牡4歳)です。阪神の芝2400m戦で3勝している馬で、2勝クラス、3勝クラスの条件戦を連勝してきた上がり馬です。
3歳春までは無名に近い存在でしたが、昨秋の走りには本格化を感じました。古馬になってから力をつけてくる馬が多くいる、佐々木晶三厩舎らしい馬だなという印象があります。
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