シルクロードSは「2021年以降の芝1200m」の種牡馬別成績で絞る。注目は、芝短距離で飛躍しそうな2頭
1月29日(日)、中京競馬場で4歳以上馬によるGⅢシルクロードS(芝1200m)が行なわれる。通常は京都で行なわれるが、今年は京都競馬場改修工事の関係で、2021、22年に続き中京競馬場で開催される。
このレースを血統的視点から分析していきたい。今回は、シルクロードSが中京で変則開催されるようになった2021年以降の、JRA芝1200mの種牡馬別成績を参考に進めていこう。
最多勝利数はロードカナロアの80勝(715戦)。以下、2位がダイワメジャーの43勝(435戦)、3位がビッグアーサーの23勝(187戦)と続く。ビッグアーサーはまだ2世代しか出走しておらず出走数も少ないが、勝率は12.3%で、ロードカナロアの11.3%、ダイワメジャーの9.9%を上回る。今後の芝短距離戦線でエース級の活躍が期待される種牡馬だ。
今回は2頭のビッグアーサー産駒が登録しているが、オッズも高くなりそうなトウシンマカオ(牡4歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)を上に見る。
前走の京阪杯で重賞初制覇を飾ったトウシンマカオこの記事に関連する写真を見る 同馬は昨年11月のGⅢ京阪杯(阪神・芝1200m)を、1分07秒2という好タイムで重賞初制覇。今回はそれ以来、約2カ月ぶりの出走となる。中京では昨年のGⅢファルコンS(芝1400m)で1番人気に推されながら5着と敗れているが、左回りではクロッカスS(東京・芝1400m)を勝ち、GⅡ京王杯2歳S(東京・芝1400m)でも2着に入るなど苦にしていない。
父ビッグアーサーは現役時代、今回と同じ中京・芝1200mで行なわれたGⅠ高松宮記念を1分06秒7のコースレコードで勝利。中京では1000万下特別を含め2戦2勝、産駒は中京・芝1200mで18戦3勝の成績だ。昨年12月にはビッグシーザーが、2歳オープンの中京2歳Sを勝つなど、徐々に適性の高さを見せ始めている。トウシンマカオも今回のシルクロードS、その先の高松宮記念でもいい走りを見せてほしい。
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