香港国際競走は日本馬の「4レース独占」も夢ではない。馬券面で妙味がありそうな海外馬もチェック (2ページ目)

  • 土屋真光●撮影・文 text&photo by Tsuchiya Masamitsu

 最大5頭が出走する香港カップは、天皇賞・秋でも大きな見せ場を作ったパンサラッサ(牡5歳)と、同型のジャックドール(牡4歳)が3戦連続での対決となる。加えて皐月賞馬ジオグリフ(牡3歳)、昨年6着だったレイパパレ(牝5歳)、マイルから距離延長で臨むダノンザキッド(牡4歳)が出走。逃げ・先行・差しと有力馬を揃えた強力な布陣となった。

香港カップに出走するパンサラッサ香港カップに出走するパンサラッサこの記事に関連する写真を見る 日本勢にそれぞれチャンスはあるが、いずれのレースも強力な地元・香港勢や外国調教馬も参戦する。馬券面でオッズ的妙味があるのはむしろこちらだろう。

 香港ヴァーズでは、まず好枠1番を引いたストーンエイジ(アイルランド/牡3歳)に注目だ。この距離での勝利はないが、前走は同じ距離で、香港と芝質が似ているアメリカ・キーンランド競馬場でのブリーダーズCターフで2着に好走している。同陣営は過去にハイランドリールが2勝を挙げるなど、このレースとの適性の高さを見せている。

 前走が凱旋門賞12着のメンドシーノ(ドイツ/牡4歳)、同じく前走の凱旋門賞で17着に敗れたバブルギフト(フランス/牡4歳)は、共に敗因を「重い馬場」としており、むしろ香港のような馬場に適性を感じさせる。また、ボタニック(フランス/せん4歳)は8月に良馬場のドーヴィル大賞で、GⅡドバイゴールドCの勝ち馬ステイフーリッシュを一蹴しており、ここで一発の可能性も秘める。

 香港スプリントは地元の上がり馬であるラッキースワイニーズ(せん4歳)と、前走の香GⅡジョッキークラブスプリントで不覚を取ったが"香港勢の大将格"であるウェリントン(せん6歳)が強力。日本よりも時計がかかる沙田の1200mで、2頭とも過去2走で1分7秒台を叩き出している。

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