スワーヴリチャードの全妹バロッサヴァレーは「馬っぷりがよく、上々の乗り味」 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 そうした兄の活躍もあって、注目度が高いバロッサヴァレー。現在は高野厩舎で順調に調教を重ねているが、間近で見ているスタッフはどれほどの手応えを得ているのだろうか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。

「スタッフの評価は、『(バロッサヴァレーは)肉体面にいいものを持っており、フットワークも上々で乗り味もいい』とまずまず。馬体重は440kgほどと、牝馬らしく小さめのサイズですが、『馬っぷりは悪くない』とのことでした。距離については、『長めが合いそう』とスタッフは見ています」

 この血統は気性の激しい馬が多いことでも知られるが、その点はどうなのだろうか。先述のトラックマンが続ける。

「スタッフからは、やはり『気性的に我の強さがある』というコメントが聞かれました。調教に騎乗した北村友一騎手も、同様の感触を抱いたようです。そのため、陣営は『バロッサヴァレーの気持ちを崩さず、デビューまでうまく調整していきたい』と話していました」

 デビュー戦の予定は、9月25日の2歳新馬(中京・芝2000m)。兄同様、早くから頭角を現わすことができるのか。初陣の走りに注目したい。

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