2022.02.19

フェブラリーSは本命不在の大混戦。年齢不安ない9歳馬が得意舞台で大激走の気配

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Sankei Visual

ダービージョッキー
大西直宏が読む「3連単のヒモ穴」

 いよいよ今年もGI戦がスタートします。

 まずは「砂のマイル王決定戦」となるGIフェブラリーS(2月20日/東京・ダート1600m)です。毎年のことながら、最初のGIというのは心躍りますね。

 混戦模様が続いていた古馬のダート路線ですが、昨年末のGIチャンピオンズC(12月5日/中京・ダート1800m)で4歳馬のテーオーケインズ(現5歳)が6馬身差の圧勝。頭ひとつ抜けた印象があります。しかし、同馬は海外遠征のため、フェブラリーSは不参加。ここは再び横並びの面々による対戦となり、人気も読めないほどの大混戦となっています。

 さて、2000年まで遡(さかのぼ)って計算してみたところ、フェブラリーSの勝ち馬の平均年齢は4.86歳でした。やはり、一番脂に乗った明け4歳、5歳馬が強いということが、データからも示されていました。

 そうなると、基本的には勢いのある若い馬を狙うのが鉄則と言えるでしょう。ただ、今年はダート重賞で実績のある4歳馬が1頭もいません。それは、ちょっと残念な気がしますね。

 こうして若い世代の底上げがない分、今回の出走メンバーは高齢化が目立っていて、平均年齢は6.69歳とこれまでで最も高いとか。そのことも混戦に拍車をかけている要因かもしれません。

 抜けた存在がおらず拮抗した争いになるということならば、結果を左右するのは、展開や馬場、枠順といったところでしょうか。週末は天気が崩れそうな予報もあるので、その点も加味する必要があるでしょう。

 下馬評から上位人気が予想されるのは、昨年の勝ち馬カフェファラオ(牡5歳)、前走を叩いてここを目標としてきたソリストサンダー(牡7歳)あたり。いずれも前走では大敗を喫していますが、実績あるこの舞台に照準を合わせてきている印象は十分にうかがえます。これらについては、どれだけ変わり身が計算できるか、中間の動きなどもしっかり見て判断していきたいところです。

 また、安定した成績を残しているレッドルゼル(牡6歳)も人気の一角。この馬については、昨年の当コラムでもとり上げましたが、当時初めてのマイル戦にもきっちり対応して4着と善戦しました。あれだけ走れれば、距離は守備範囲と見ていいでしょう。今年も上位候補の1頭と考えています。