豪華メンバー集結も激戦必至のフェブラリーS。トップジョッキーが乗る人気薄で一発狙い (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 それでも、ここでは一気の相手強化。ルメール騎手が騎乗でも人気にはならなさそうで、狙い目です。

 東京ダートも、4歳時に2勝クラスの西湖特別(東京・ダート1600m)で勝利。後方待機策から直線だけで後続に4馬身差をつける圧勝劇を披露しました。

 もちろん、今回のメンバー相手に同じような競馬はできないでしょうが、操縦性が高く、器用さを兼ね備えたタイプ。ルメール騎手とは合いそうな気がします。

 また、父ジャスタウェイは芝の一流馬ですが、同馬の母は初代BCクラシック(アメリカ・ダート2000m)の覇者ワイルドアゲインと、アメリカ芝GI馬のシャロンとの間に生まれた良血で、もしかしたらダート適性を秘めていたかもしれません。実際、同馬の産駒にはすでに地方交流重賞で4勝を挙げているマスターフェンサーがおり、ダートで活躍する馬も送り出す種牡馬と見ています。

 人気馬たちは、いずれも近況や距離など、どこかに不安要素を抱えています。そうした状況にあって、テオレーマの一発に期待したいです」

 今年に入って、中央競馬の重賞は依然1番人気が未勝利。とりわけ、古馬重賞では波乱が多い。GIが始まってもその流れが続くなら、ここに名前が挙がった2頭の激走にかけてみるのも一興ではないだろうか。

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