豪華メンバー集結も激戦必至のフェブラリーS。トップジョッキーが乗る人気薄で一発狙い (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

「横山武史騎手とコンビを組むタイムフライヤー(牡7歳)です。2走前のオープン特別・霜月S(11月21日/東京・ダート1400m)が9着、前走の根岸Sが6着と近走は冴えませが、4歳時にはGIII武蔵野S(東京・ダート1600m)で2着と奮闘。昨年も根岸Sで3着に入るなど、もともと東京のダートコースを得意にしている馬です。

 昨年は出走を自重しましたが、一昨年のフェブラリーSでは5着。この時は結果的に差し競馬となり、シェーン・フォーリー騎手の積極的な騎乗が裏目に出た形となりましたが、力があることは十分に示したと思います」

 明け7歳のベテランだが、もうひと花咲かせることがあるのだろうか。

「叔父に先日旅立ったタイムパラドックスがいます。同馬は7歳時にフェブラリーSで4着と健闘し、同じ年に地方交流GIの帝王賞(大井・ダート2000m)とJBCクラシック(名古屋・ダート1900m)も勝っていて、その血筋から年齢面での不安はありません。

 タイムフライヤー自身は2歳GIのホープフルS(中山・芝2000m)を勝っていて、早熟な印象があるかもしれませんが、父はハーツクライ。奥手の血統ですから、まだまだやれるはずです」

ルメール騎手とのコンビでフェブラリーSでの一発を狙うテオレーマルメール騎手とのコンビでフェブラリーSでの一発を狙うテオレーマこの記事に関連する写真を見る 木南記者はもう1頭、気になる馬がいるという。

「クリストフ・ルメール騎手が乗るテオレーマ(牝6歳)です。同馬は昨年の年明けに3勝クラスの豊前S(1月24日/小倉・ダート1700m)を勝ってオープン入りすると、秋には地方交流GIのJBCレディスクラシック(11月3日/金沢・ダート1500m)を制覇。前走でも地方交流GIIIのTCK女王盃(1月26日/大井・ダート1800m)を快勝しました。

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