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高校サッカー選手権決勝後の意外な光景 夏冬制覇を遂げた神村学園は6万人の前でも「普段どおり」だった

  • 浅田真樹●取材・文 text by Masaki Asada

 踏んできた場数の違い、とでも言おうか。

 1月12日、全国高校サッカー選手権大会の決勝が行なわれ、神村学園(鹿児島県)が鹿島学園(茨城県)を3-0で下し、初優勝を果たした。

 神村学園は全国高校総体に続く、夏冬二冠制覇を達成。高校生年代の最高峰リーグ、高円宮杯U-18プレミアリーグWESTで日常的にもまれ、全国屈指の実力をつけてきた優勝候補が、前評判どおりの強さを見せつけての戴冠だった。

高校サッカー選手権で初優勝を飾った神村学園 photo by Manabu Takahashi高校サッカー選手権で初優勝を飾った神村学園 photo by Manabu Takahashiこの記事に関連する写真を見る その強さには敵将、鹿島学園の鈴木雅人監督も舌を巻くしかなかった。

「神村学園さんは本当に強かった。チャンピオンにふさわしいチームだと、対戦し終わって率直にそう思う。フィジカル面、技術面で、うちよりも上手だった」

 実際、試合は終始、神村学園ペースで進んだと言っていい。

 前半に2点をリードして迎えた後半には、鹿島学園の反撃に遭い、あわや失点というシーンもあったが、その時間帯にも、神村学園は何度か決定機を作っている。

 決勝の会場となったMUFGスタジアム(国立競技場)には、6万人を超える大観衆がつめかけた。高校生がいつもの力を発揮するのは、決して簡単なことではなかったはずだが、神村学園の選手たちは動じることがなかった。

「鹿島学園さんのすばらしい組織をどうやって攻略していくかを、前日までにうちの分析官がしっかりまとめてくれて、どういうふうに攻めるかというイメージを子どもたちに植えつけてゲームに入れたのがよかった」

 試合を振り返り、そう語った神村学園の有村圭一郎監督は、「子どもたちが(ピッチの)なかで(相手の出方に応じた)ゲームプランを実行してくれて、結果、3-0で勝利をつかめた」と続け、大仕事を成し遂げた選手たちを称えた。

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