有馬記念の激走候補2頭。穴党記者が今の中山の馬場に「ぴったり」と激推し (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 松田記者が推す2頭目は、今年の3歳三冠レースすべてで掲示板入り(5着以内)を果たしたステラヴェローチェ(牡3歳)だ。

「もう1頭は、先行馬とは逆の脚質の馬。有馬記念と言えば、追い込み馬ですから。昨年も4角12番手からはサラキアが2着、一昨年も同16番手からワールドプレミアが3着に入っています。

 となれば、8戦中5戦でメンバー最速の上がりをマークしているステラヴェローチェが穴馬候補として浮上します。GI皐月賞(4月18日/中山・芝2000m)では、インを突いての3着。パンサラッサ(牡4歳)、タイトルホルダー(牡3歳)ら、多彩な先行馬たちがつくるペース次第ではゴール前での強襲があっても不思議ではありません。

 ちなみに、先述のサラキアとワールドプレミアは古馬牝馬と3歳牡馬で属性は異なりますが、斤量55kgという共通点があります。昨年の1、2着馬、一昨年の1~3着馬、そして2018年の1着馬と、斤量55kg馬が好走している事実は見逃せません」

 現役トップクラスが集うドリームレース。実力馬でさえ人気薄になることを考えれば、伏兵が台頭するのは必然のこと。はたして今年、好配当という夢を運んでくるのはどの馬か。ここに挙げた2頭となる可能性は大いにある。

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