2021.12.11

阪神JFは波乱要素がふんだん。穴党記者は抽選突破の伏兵2頭を推す

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sankei Visual

 2歳女王決定戦となるGI阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)が12月12日に行なわれる。

 過去10年の結果を振り返ってみると、1番人気は4勝、2着1回、3着1回と及第点。昨年も"白毛のアイドル"ソダシが1番人気に応えて快勝し、比較的堅いレースといった印象がある。

 とはいえ、人気の盲点となった馬や意外な伏兵の台頭も度々見られ、1番人気が馬券圏内(3着以内)に入った時でも3連単ではしばしば好配当が生まれている。そもそも1番人気が半分は取りこぼしていることを考えれば、"荒れる"ことも大いに期待できる一戦と言える。デイリースポーツの大西修平記者もこんな見解を示す。

「小回りコースと違って、阪神・外回りのマイル戦は紛れが少なく、比較的実力どおりに決まることが多い設定。それでも、経験の浅い若駒同士の戦いゆえ、2012年には3連単で300万円超えとなる高配当が生まれていて、波乱の要素も十分にあります」

 なお、阪神JFの好走馬には「ある共通項がある」と大西記者は語る。

「直線が長いタフな設定で、1600m以上の距離経験がある馬の好走が目立ちます。逆に言うと、マイル以上のレース経験がない馬は振るわず、近年、距離未経験で勝ったのは一昨年のレシステンシアくらいです」

 加えて今年は、距離経験に「プラスアルファーの要素が必要」と大西記者。

「京都競馬場の改修工事によって、阪神競馬場はいつもよりも長い10月からの連続開催。馬場はしっかりと管理されていますが、例年以上に力を要するコンディションになっています。その分、スタミナも兼ね備えたタイプを狙うのがよさそうです」

 そこで、大西記者は波乱の立役者となる候補として、前走で未勝利を脱出したスタティスティクス(牝2歳)の名前を挙げた。

「スタティスティクスは、その勝った前走の未勝利戦(11月20日/阪神・芝1800m)が好内容でした。中団からきっちり差しきった末脚には、大きな可能性を感じました。馬体重は430kg~440kgほどですが、スケールのデカさを感じさせる走りで、キレる脚を使えるのが魅力。外回りの直線が長いコースは歓迎のクチでしょう」