阪神JFは波乱要素がふんだん。穴党記者は抽選突破の伏兵2頭を推す (2ページ目)
前走がおよそ3カ月ぶりのレース。そこを叩いての上昇度も見込めるという。
「中間の攻め気配も良好で、休み明けを叩いて状態は前走以上。石坂公一調教師からも、『(距離は)マイルでも問題なく、(レースまでには)もう一段階、気合も乗ってくると思う。個人的には、今年のメンバーなら勝負になると見ています』と力強いコメントが聞かれました。抽選も無事に突破して、かなり楽しみな存在です」
阪神JFでの大駆けが見込まれるパーソナルハイこの記事に関連する写真を見る 大西記者はもう1頭、気になる馬がいるという。こちらもまた、抽選突破を果たしたパーソナルハイ(牝2歳)だ。
「前走の1勝クラス・赤松賞(2着。11月21日/東京・芝1600m)は結果的に逃げる形になりましたが、3走前には控えて、最後はしっかり脚を使えているように、自在性のある脚質が持ち味。ディープインパクト産駒らしい軽さを感じさせる走りで、タメれば上がり勝負にも対応できる末脚も秘めています。
カイ食いがいい牝馬ということもあり、この中間も十分に負荷をかけて調整ができている点にも好感が持てます。
初勝利を挙げた2走前の未勝利戦(9月20日/中京)は、芝2000m戦。2歳夏の時点でこの距離を使っているように、陣営は先々さらに距離を延ばしていきたい意向で、スタミナを問われる展開になっても不安がない点も強調材料と言えます。
先行力もあって、マイルのスピードにも対応は可能。今回鞍上を務める藤岡康太騎手は3走前にも手綱をとっており、同馬の持ち味を把握しています。スタミナ勝負でも、終(しま)い勝負でも、どんな競馬になっても力を発揮できそうなのは心強い限りです」
大波乱になったエリザベス女王杯以降、1番人気が3連勝中の秋のGIシリーズ。そろそろ、あっと驚くような伏兵の激走があってもおかしくない。気まぐれな2歳の乙女たちの熾烈な争いから目が離せない。
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