今年は「荒れる」順番。阪神JFは過去の激走例から導いた3頭が吉を呼ぶ
2歳女王を決めるGI阪神ジュベナイルフィリーズ(以下、阪神JF。阪神・芝1600m)が12月12日に行なわれる。
過去10年の結果を振り返ってみると、直近5年(2016年~2020年)は1番人気が3勝を挙げている他、2~4番人気も馬券圏内(3着以内)に入っていることが多く、比較的堅い決着に収まっている。
一方で、それ以前の5年(2011年~2015年)は5番人気が3勝している他、8番人気以下の伏兵の台頭も頻繁に見られ、波乱の傾向にあった。なかでも、2012年には5番人気のローブティサージュが勝利し、15番人気のクロフネサプライズが2着、10番人気のレッドセシリアが3着に突っ込んできて、3連単では300万円超えの高配当が生まれている。
こうした状況からすると、今年はそろそろ荒れそうな予感。とすれば、馬券的には穴狙いに徹してみるほうが面白いのではないか。そこで、過去10年の結果を参考にして、今回のレースで激走が見込める伏兵馬をあぶり出してみたい。
まず注目したいのは、前走で重賞を勝っていながら人気薄だった馬である。
実際、2011年に8番人気で2着となったアイムユアーズをはじめ、2013年に5番人気で勝ったレッドリヴェール、2014年に4番人気で3着に入ったココロノアイ、2019年4番人気で勝利したレシステンシアなど、好走例は多い。
重賞を勝っていても、他に有力馬がいたり、距離面で不安視されたり、あるいは前走から間隔があいていたりして、低評価にとどまるケースがある。しかしながら、重賞勝ち馬はやはり底力を秘めているもの。人気薄であれば、格好の狙い目と言える。
そして、今年の出走メンバーで前走重賞を勝っているのは、ウォーターナビレラ(牝2歳)、サークルオブライフ(牝2歳)、ナムラリコリス(牝2歳)の3頭。このうち、ウォーターナビレラとサークルオブライフは上位人気が予想される。
ということで、穴馬として狙えるのは、ナムラリコリスだ。
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