期待の高額馬マイシンフォニー。陣営も目を見張る動きを見せて万全の態勢
厳選!2歳馬情報局(2021年版)
第3回:マイシンフォニー
東京、阪神開催が続く6月、前評判の高い2歳馬が続々とデビュー戦を迎える予定だ。6月19日の2歳新馬(東京・芝1600m)にも、注目の1頭が初陣に挑む。
栗東トレセンの松永幹夫厩舎に所属するマイシンフォニー(牝2歳/父ディープインパクト)である。
デビューを間近に控えるマイシンフォニーこの記事に関連する写真を見る 同馬の兄は、2019年のGIII京都2歳S(京都・芝2000m)の勝ち馬マイラプソディ(牡4歳/父ハーツクライ)。デビュー戦を快勝したあと、オープン特別の野路菊S(阪神・芝1800m)も圧勝した。その勢いのまま、無傷の3連勝で京都2歳Sを制覇。一躍クラシックの有力候補に名乗りを挙げた。
肝心のクラシック本番では、GI皐月賞(中山・芝2000m)13着、GI日本ダービー(東京・芝2400m)9着と振るわなかったが、能力があるのは確か。まだまだ今後の活躍が見込まれている。
マイシンフォニーはその妹とあって、競走馬のセリ市「セレクトセール」で2億4000万円(税別)の高値で取引された。デビュー戦でも名手・武豊騎手を配して、周囲の期待は大きい。
いよいよデビュー戦が間近に迫ってきたが、陣営の手応えはどれほどのものなのか。関西競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。
「現在の馬体重は450kgほどで、松永調教師は『ここまですごく順調。今週の追い切りでも余裕を感じる動きだった』と話しています。デビュー戦の舞台はマイル戦となりますが、『短い距離はあまり得意ではない』とのこと。以降は、距離を伸ばしていきそうな口ぶりでした」
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