2019.11.08

危うい1番人気。エリザベス女王杯は
穴党記者が囁く4頭に激走の予兆

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Yasuo Ito/AFLO

 秋のGIシリーズが再開。今週のGIエリザベス女王杯(11月10日/京都・芝2200m)から、年末の2歳GIホープフルS(12月28日/中山・芝2000)まで、8週連続のGI開催となる。

 さて、下半期の「女王決定戦」となるエリザベス女王杯。このレースは、1番人気馬にとって”鬼門”のレースと言える。過去10年で、わずか1勝。それも、イギリスからの遠征馬スノーフェアリーしか勝っていないのだ。その他、ブエナビスタ、アパパネ、ヴィルシーナら1番人気に推された面々は、ことごとく人気を裏切って苦杯をなめてきた。

 そして今年は、デビューから無傷の4連勝でGIオークス(5月19日/東京・芝2400m)を制したラヴズオンリーユー(牝3歳)、GI秋華賞(10月13日/京都・芝2000m)で悲願の戴冠を遂げたクロノジェネシス(牝3歳)といった2頭の3歳馬が人気の中心に見られているが、はたしてどうか。

 とりわけラヴズオンリーユーは、オークスからのぶっつけ本番、という点が懸念材料となる。過去10年を振り返っても、オークスからの直行でエリザベス女王杯を勝った馬はいない。2015年にルージュバックが4着になったのが最高で、馬券圏内(3着以内)も皆無だ。

 そうなると、今年も混戦が予想されるが、日刊スポーツの木南友輔記者によれば、今年はさらに”イレギュラーな要素”が加わって、波乱が起こりそうな雰囲気があるという。それは、世界的な名手たちの参戦だ。

「アメリカのブリーダーズC開催が終わり、オーストラリアではメルボルンCが終了。いよいよ短期免許を取得して、多くの外国人騎手が日本にやって来ます。ランフランコ・デットーリ騎手はメルボルンCで受けた騎乗停止により、ライアン・ムーア騎手は急きょオーストラリアでの騎乗があって、来日が先送りになりましたが、オイシン・マーフィー騎手が今週から参戦。加えて、すでに日本で騎乗を開始しているクリストフ・スミヨン騎手もいるとなれば、ラヴズオンリーユーに騎乗するミルコ・デムーロ騎手も安泰とはいかないでしょう」