皐月賞は「上がらぬ人気に怒った3頭」が秘めたる力を爆発させる! (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 前走で重賞を勝っている馬で、もう1頭狙いたい馬がいる。オウケンムーンだ。

 こちらも2戦目の未勝利から、500万下、共同通信杯と3連勝で皐月賞に臨むが、共同通信杯が「低調な一戦」と見られていて、上位人気を争うまでの評価は得られていない。


 それでも、勢いは十分あって、重賞タイトルを獲った前走の内容は申し分ない。さらに、近年は共同通信杯で好走し、直行で皐月賞に挑んでくる馬が何度となく戴冠を遂げている。2012年のゴールドシップ、2014年のイスラボニータ、2015年のドゥラメンテ、2016年のディーマジェスティらがそうだ。

 皐月賞と好相性の舞台を制して、絶好のローテーションでくるオウケンムーン。積極的に狙ってみたい1頭だ。

 最後に、過去10年の皐月賞で波乱を起こした馬をチェックしてみると、前哨戦を1番人気で敗れた馬が本番で巻き返すケースが複数あることがわかった。

 2010年に6番人気で2着となったヒルノダムールと、2014年に8番人気で3着に入ったウインフルブルームは、いずれもトライアルの若葉S(阪神・芝2000m)を1番人気で2着と敗戦。2011年に8番人気で3着となったダノンバラードは、1番人気の共同通信杯を9着と惨敗していた。

 ということは、穴党として見逃せないのは、前哨戦で人気を裏切って評価を落とした馬の巻き返しである。

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