ワグネリアン、皐月賞は「ダービー戴冠へ向けた調整」説は本当なのか
「悪いところばかり出たレースでしたね」
関西の競馬専門紙記者がそう漏らすのは、前走の弥生賞(3月4日/中山・芝2000m)で2着という結果に終わったワグネリアン(牡3歳)のレースぶりについて、だ。
何が悪かったのかというと、まず「馬体減」、次に「入れ込み」、それから「コーナリングのまずさ」と「加速の遅さ」だという。
トライアルということで、弥生賞は結果よりも内容重視。陣営としては、連勝記録などは意識せず、いかに次、つまり本番につながるレースをするかを心がけた。
ゆえに、仕上げは馬体的にも、精神的にも余裕残し。"負け"はある程度覚悟していた。
だが、結果は2着と何とか格好はつけたものの、一方で、この馬の現時点における"限界"をも露呈する形となってしまった。
先述した「コーナリングのまずさ」に加えて、この馬はスタートしてスッと好位につける競馬ができない。これらをまとめて言えば、「器用さに欠ける」わけで、何よりその「器用さ」が求められる中山コースの適性が低いことが明らかになったのだ。
弥生賞では苦杯をなめたワグネリアン
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