穴党記者からビッグなお年玉。中山金杯でこそ狙える「めでたい4頭」 (5ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Sports Nippon/Getty Images

デニムアンドルビー(牝8歳)です。中山金杯で好走実績のないディープインパクト産駒に加えて、8歳という高齢馬。データ的にはまったく推せないし、人気も上がらないと思いますが、2着に入った前走チャレンジC(12月2日/阪神・芝2000m)のレースぶりからすると、コース面での不安はなく、54kgというハンデも魅力です。

 チャレンジCでは(馬の)気持ちを奮い立たせるのが上手だったクリスチャン・デムーロ騎手の好騎乗があったとはいえ、強烈なまくり脚は高齢による衰えを感じさせませんでした。ディープインパクト産駒ながら、一瞬の切れというより、しっかりとギアを上げて伸びてくるタイプ。その点は、母父キングカメハメハの影響が出ているのかもしれません。ここでも楽しみな存在です」

 吉田記者は、さらに「穴中の穴」として、ケントオー(牡6歳)の名前も挙げた。

「マイル戦を中心に使われてきましたが、ここに来て中距離路線にシフトチェンジして、その見通しも立ってきました。時計が速くなる舞台では、適性以上に距離がもつ傾向があり、マイルで好時計を記録している点も追い風になります。

 さすがに特殊な馬場だった3走前のカシオペアS(10月29日/京都・芝1800m)では11着と惨敗を喫していますが、それを除けば近走では大崩れしていません。ポジショニングと流れひとつで浮上の余地は十分にあります。年末の調整も意欲的に行なわれており、一発の可能性を大いに秘めています」

 競馬ファンなら誰もが夢見る"金杯で乾杯"。それを実現させてくれるような、ビッグなお年玉をもたらす穴馬がこの中にいるかもしれない。

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