美人騎手・藤田菜七子「願いごとが
かなうなら、筋肉と体幹がほしい」 (5ページ目)
――そのクローンさんの指導はどうでした?
「すごく勉強になりました。日本の競馬学校で言われることとほとんど同じで、基本は世界共通なんだなと思いつつも、その中でもプロの騎手としてより具体的、実践的にどういう練習、トレーニングをするべきか指導してくださいました」
――憧れとされていたリサ・オールプレス騎手(ニュージーランドの騎手で、JRAでも短期免許で騎乗)のほかに、意識するようになった女性騎手はいますか?
「オールプレス騎手はやはり今でも目標ですね。『もっと筋力をつけて』とか、『多くレースを経験して』とか、いろいろアドバイスもいただきました」
――さて、2017年の抱負や目標はいかがでしょう。
「基本的なことは昨年と変わらないんですが、ひと鞍ひと鞍大事に乗って、しっかりと結果を出していきたいと思います。若手騎手のシリーズも始まるので、そこでもいい成績を残したいです」
――8月には20歳になります。
「すごく楽しみです。お酒にはそんなに興味はないのですけど、そういったお付き合いも多くなっちゃうんですかね(笑)」
――大人になって、さらにひと皮剥ける藤田騎手を楽しみにしています。
「ありがとうございます」
デビュー当時はあどけなさが残っていたが、あれから10カ月経ち、表情は大人びて、インタビューでは慎重に言葉を選びながら、真剣に答えてくれた。取材はボートレースでのイベント後に行なったのだが、大勢のファンの前で司会との丁々発止のやりとりも印象に残った。
今年はブームも一段落して、ますます関係者やファンの見る目も厳しくなるだろうが、彼女自身は、今の実力を冷静に把握し、さらなる鍛錬を積み、階段を上がっているところだ。2年目の藤田菜七子も追い続けていきたい。
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