美人騎手・藤田菜七子「願いごとがかなうなら、筋肉と体幹がほしい」
JRAのプリンセス、藤田菜七子インタビュー後編
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前編では藤田菜七子騎手にデビューシーズンを振り返ってもらったが、後半では海外での騎乗の話に始まって、プライベートな部分まで話は膨らんだ。
現在、武豊騎手とマカオへ出張中の藤田菜七子
――昨年はイギリス(騎乗馬が出走取り消しとなってレースには騎乗せず)、アブダビ(UAE)、さらに今年はマカオ(1月21日騎乗予定)と、海外でも騎乗する機会を得られました。環境が変わって、レースの質も違うところで乗るというのは、どのように感じましたか?
「すごく新鮮でした。デビューしてすぐにこのように行かせていただけて、すごくありがたいです」
――イギリス・サンダウン競馬場では騎乗馬が取り消しになってしまったとき、少し涙を浮かべていたようですが。
「あれは馬に落とされたショックが理由ではないんです。パドックで馬がひっくり返って競走除外になったのですが、出馬表に予備馬みたいなものが記載されていたので、てっきりその馬に乗れるものだと思っていて。落ちた衝撃もほとんどなくて全然痛くなかったので、『さぁ別の馬で』と思っていたけど、結局、乗れないことになり......。
事前にコースも全部歩いて、どんな特徴か、どこで仕掛けるか、全部考えていて、しかもせっかくイギリスまで来たのに......という思いもあって、あんな感じになりました(苦笑)。ただ、主催者のご配慮があり、アブダビで騎乗機会をいただけることになりました」
――そのアブダビが海外初騎乗となったわけですが。
「アブダビのレースもすごくいい経験になりました。日本では女性騎手と一緒に乗る機会は地方競馬に行かないとありませんし、フルゲート全員女性騎手となると、今のところ日本ではないので」
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