藤田菜七子の1年目。「中央で6勝は全然足りない。自己採点は40点」 (5ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu 倉元一浩●写真 photo by Kuramoto Kazuhiro


――競馬学校では気づかなかったけど、デビューしてから気づいたことはありますか?

「うーん...。たとえば、競馬学校での模擬レースはだいたい6頭、多いときでも8頭立てですが、実際の競馬では倍以上の16頭だったり、18頭だったりします。6頭だったら残り5頭だけがライバルですが、16頭立てでは、ライバルの数が単純に3倍になり、15頭の馬と15人の騎手の動きを全部把握しないといけませんし、スペースもそれだけ密集します。当然、レース中でも考えることが多くなりますね」

――実際にデビューしてから、この騎手がすごいな、自分がやろうとしていることを体現できているな、という騎手はいましたか?

「横山典弘騎手がすごいなと思います。今まで逃げていた馬を控えさせたり、逆に控える馬を逃げさせたり、それで結果も出している。"型"にとらわれないのもすごいですし、勝ち方もすごく格好いいなと思います。まだ、きちんとお話はしたことがないんですけど(苦笑)」

(つづく)

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