藤田菜七子の1年目。「中央で6勝は全然足りない。自己採点は40点」 (4ページ目)
――しかも、騎乗が完璧にうまくいったからといって、必ずしも勝てるとも限らない......。
「まだ、『完璧に乗れた!』というのは今までに一度もないので......」
――そんな中でも、中央で6勝、地方で8勝を挙げることができました。
「自分では全然足りない数字だと思っていますし、もっともっと勝てたレースがあったと思います。何勝できれば満足できたかとか、そういった具体的な数は特に決めてはいませんでしたが、同期もみんなもっと勝っているわけですから(※)、負けないぐらいに頑張らないと。このくらいの勝ち鞍で満足はできません」
※2016年デビュー組では木幡巧也騎手が45勝、坂井瑠星騎手が25勝と勝ち星を量産した
――デビューして、そんなに時間を置かずに初勝利できて、その後もリズムよく勝てていたと思いますが、夏から秋にかけて、ちょっと勝てない時期がありました。
「そうですね。その時期は少し考えすぎて乗っていた、というのは周りから言われました」
――それでも、シーズン最後の週末12月24日に、今年を締めくくるような6勝目を挙げましたね。
「馬がしっかりと最後まで伸びてくれて、頑張ってくれたおかげです。馬に勝たせてもらったレースでした」
――今、藤田騎手が新たに取り組んでいることはありますか?
「以前からもそうでしたが、今はより多く、たくさん競馬(のリプレイビデオ)を見るようにはしています。今はまず、たくさん見ることが、さっきの引き出しの話にもつながってくるのかなと」
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