JC本命のラブリーデイ、急成長のわけは「馬が自分で猛練習する」 (2ページ目)
「腰回りからお尻にかけての筋肉は、今年に入ってすごくよくなりましたね。もともと、右のトモ(後脚の腰から付け根までの部分)に弱いところがあったのですが、それがなくなりました。見た目も前とは全然違います。トモが立派だった父キングカメハメハのイメージに近づいてきました」
昨年に比べると、ラブリーデイの馬体重は少し増えた程度。だが、そういった数字以上に、中身の筋肉が変わってきているようだ。そしてそれが、快進撃の"源"となっていると言える。
もちろん、それだけの肉体強化を図るには、相当なトレーニングが必要になるが、この馬の場合、そういった"ハードトレーニング"を「馬自身が進んで行なっていたのかもしれない」と、村上氏は語る。
「(ラブリーデイは)真面目な性格で、走ることが大好き。ですから、いつも一生懸命走るんです。そのうえで、珍しいほど体質が強い馬で、コンスタントに出走しながらも、レース後にガクッと疲れが出ることがほとんどありません。その結果、数多くの調教量をこなすことができて、しかも毎回(調教でも)きちんと全力を出し切る。それが自然とハードトレーニングとなり、馬体の成長につながったのかもしれません」
昨年11月からレースに出続けてきたラブリーデイにとって、今夏は久々の休養期間だった。しかしその間も、「レースに出られるくらい元気だった」と村上氏は言う。また、「レースで全力を出そうとしない馬、真面目に走ろうとしない馬は、なかなか体も成長しにくい」とも語る。そんな村上氏の話からも、ラブリーデイの急伸の秘密が読み取れる。
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