JC本命のラブリーデイ、急成長のわけは「馬が自分で猛練習する」 (3ページ目)
つまり、「体質の強さ」と「走ることへの真面目さ」が、ジャパンカップで主役を張るまでの“肉体の進化”をもたらしたのだ。
しかもラブリーデイの進化は、肉体面だけにとどまらない。レースにおける折り合い面においても、確実に成長してきているという。村上氏が語る。
「走るのが好きなので、もともとレースでは少し力んでしまう面がありました。ですから、以前は2400mくらいの距離だと、折り合い面で不安があったんですね。でもここに来て、その不安は解消されてきました」
秋の始動戦となったGII京都大賞典(10月12日/京都・芝2400m)。ラブリーデイは、2400mのゆったりとしたペースにも落ち着いて対応し、最後は上がり32秒3の豪脚で完勝した。村上氏はこのレースを見て、折り合い面の成長を確信したという。
また、前走の天皇賞・秋でも、前半では久々に力む面を見せたが、途中からきっちりと我慢して直線で抜け出した。こういった折り合い面の向上も、今年の快進撃につながっていることは間違いない。
なお、この成長については、村上氏が考えるターニングポイントがある。それは、今春のGII阪神大賞典(3月22日/阪神・芝3000m)から、GI天皇賞・春(5月3日/京都・芝3200m)にかけてのことだ。
この2戦は、ラブリーデイが今年に入って2回だけ黒星を喫した舞台。それが折り合いの改善につながったとは、どういうことだろうか。「あくまで個人的な意見ですが……」と前置きしたうえで、村上氏が説明する。
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