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【競馬】打倒ドゥラメンテ。リアルスティールに逆転の秘策あり (4ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

「思い切った策で考えられるのは、究極の“早仕掛け”。3年前のダービーで、同じ矢作芳人厩舎所属のディープブリランテが勝ったときのような戦法です」

 2012年の日本ダービー。有力馬には、皐月賞馬のゴールドシップ、同2着のワールドエース、青葉賞勝ち馬のフェノーメノなど、末脚自慢がそろっていた。実際にそれらの馬たちは、いずれもラスト33秒台の決め脚を使って追い込んだ。けれども、好位3番手から早めに抜け出して、そのまま逃げ込みをはかったディープブリランテを、最後までとらえることができなかった。

「ジョッキーが『軽くなった』という今のリアルスティールなら、あの競馬の再現も可能でしょう」と、前出のトラックマン。主戦・福永騎手の胸中は読めないものの、ドゥラメンテの驚異的な追い込みを封じるには納得の策である。

 はたしてリアルスティールは、「一強」と言われるドゥラメンテの二冠制覇に待ったをかけることができるのか。悲願の「ダービージョッキー」の称号獲得を目指す、福永騎手の手腕に注目だ。

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