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【競馬】打倒ドゥラメンテ。リアルスティールに逆転の秘策あり (2ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 また、関西の競馬関係者がこんな話をしていた。

「そもそもクラシック開幕前、リアルスティールの主戦ジョッキーである福永祐一騎手には、他にも弥生賞(3月8日/中山・芝2000m)を勝ったサトノクラウン(牡3歳)というお手馬がいた。実力的には甲乙つけ難い2頭でしたが、皐月賞ではサトノクラウンが1番人気だったように、当時の評価は同馬のほうが上だった。にもかかわらず、福永騎手はリアルスティールを選んだ。それは、ダービーを見据えてのことだそうですよ」

 要するに、福永騎手は目先(皐月賞)の勝利よりも、その先の大舞台(ダービー)での勝利を見込んで、リアルスティールを選んだわけだ。

 ドゥラメンテを実際に負かしたコース適性に加えて、主戦騎手があくまでもダービーで勝つことを意識した素材であること。この2点だけでも、ダービーで逆転を目指すリアルスティールの視界に微かに光が見えてくる。

大目標のダービーに挑むリアルスティール。大目標のダービーに挑むリアルスティール。 さらに、こんな情報もある。

 皐月賞後、リアルスティールは短期放牧に出されて5月9日に帰厩した。以来、順調に乗り込みが続けられているが、帰厩後、福永騎手が最初に調教で乗った際、こんな感想を口にしたという。

「馬がずいぶん軽くなっている」

 このことについて、関西の競馬専門紙トラックマンが語る。

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