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渋野日向子が完全復活の予感...「新章」本格化を告げるメジャー大会連続トップ10入り (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 今週はブチッて切れたら終わりだなとは思っているんで、3パットしてもそのきっかけにならなかったっていうのはよかったと思うし、自分でも冷静になろうと思ってやっているから、(3パットのあとも)いいショットが打ててよかった。今までは自分にひとつも自信がなかったけれど、全米女子オープンで2位になったことで、ちょっと自信が戻ってきた」

【不安要素が前よりも減って、持ちこたえた】

 最終組で回った3日目、緊張した面持ちの渋野は、ボギーが3つ先行する苦しい展開を強いられた。それでもその後に盛り返し、最終的にはひとつスコアを落としたものの、通算3アンダーの5位タイと上位をキープした。

「最初、ドタバタしてどうなるかと思ったけど、最後まであきらめずにプレーできた。後半、ボギーを打たなかったのがよかったかなと思いました。(序盤はメジャー大会の最終組で)緊張もあった? それもあったかな、と思いますね。ちょっとダフダフって感じで、最初の数ホールは自分がゴルフをやらされている感があったような。なんか、自分でコントロールできていないなっていう感じだったんで。

 苦しい時期だったら、そこで終わっていた? もう(上には)戻ってこられないですよ。もう、はるか彼方に行ってる、間違いなく。でも、5番のバーディーが変わるきっかけになった。やっぱり不安要素が前よりも減って、なんか持ちこたえていたのかなって。ただ(自分への期待も生まれてきて)もうちょっとなんとかなったと思う。後悔もあるので、すごくもったいない一日だったかなと感じます」

 迎えた最終日、前半は2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーと大味な展開となって優勝争いからは早々に脱落してしまったが、後半14番でバーディーを奪って「73」でフィニッシュ。トータル2アンダー、7位タイと粘りを見せた。

「初日、2日目がよく耐えて頑張ったな、というなかで、3日目、4日目で伸ばしきれなかったのは、すごく残念だなと思いますし、もうちょっと上には行けたんじゃないかなとも感じるんで、これからもっと練習して頑張りたい。

(ミスは)最小限に抑えられていたけど、ダボも打ったりして、グリーン上はかなり苦しんでいるんで。この2日間、いや4日間通してですけど、3パットが多すぎるんで、そこが残念だと思う。ほんと、チャンスにつけている回数も多かったのにね。そこを決めきれなかったのがもったいないなとは思っていますけど。まあでも、そっからスルズルいかなかったのはマシなのかな......」

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