「老害」と「若害」の狭間で悩まされるオジさんゴルファーの嘆き【木村和久連載】 (2ページ目)
たとえば、これもそうです。グリーン周りの寄せで使用したウェッジを数本持ち込んで、パットを打つ時にそのウェッジを放り投げる人がいます。
大谷翔平選手のホームランじゃないけど、確信パットを打つんですか? そこはやっぱり、丁寧に置いてほしいものです。
それ以上に驚くのは、グリーンの外までウェッジを運ぶのが面倒くさいのか、グリーン上にそのままウェッジを置く人がいること。これにはびっくりです。ウェッジの先端は重くて鋭利ですからね、グリーンを傷つけますよぉ~。
そういった感覚の鈍い人は、自分がつけたピッチマークもまったく気にしません。というか、ピッチマークをつけたことに気づいていないのかも......。たまにナイスオンしたもんだから、興奮して我を忘れているのでしょうね。
(2)真面目にボールを探す人
ボール探しの時間は従来5分でしたが、ルール改正で3分に短縮されました。最近、プロの試合で3分間のボール探しを3分半くらいやって、失格となった選手のニュースが飛び込んできました。あれには、びっくりしたなもう、です。
いわんやアマチュアなんて、誰も時計で時間を計測していません。だから、いつの間にか3分間なんて過ぎているんですよね。
アマチュアのプライベートラウンドでのボール探しは、前後の組の流れをよく見て、臨機応変になさるのがよろしいかと。つまり、前が詰まっていたり、後続との間が空いていたりしたら、そこそこ時間を使って探しても問題ないと思います。
ですが、前の組のプレーが終了していて、後ろの組が迫っている場合は、さっさと諦めてロストボールにするしかないです。自分だったらそうしますが、ボールを探している本人はテンパっていますから、ボール探しをなかなか諦めきれないんですよね。
そういう時は"枯れ葉ルール"のような超拡大解釈したローカルルールを発令して、妥協案を提案したいです。「後ろの組が迫ってきたので、ここはワンペナ(本来ロストは2ペナ)でいいから、プレーを進行しないか」という感じです。大概の方は、それで納得して進行してくれます。
結局のところ、昔はボール探しの名人であるキャディさんがいて、しかも5分も探すことができました。それが今は、セルフプレーでボール探しは3分。そのうえ、2サムだったらボール探しの協力者はひとりしかいません。そんなんでボールが見つかるわけがないのです。
それなのに、ボールをロストしたら、従来どおり2ペナ。そのルールが厳しすぎるってことです。アマチュアのプライベートルールは、もっと甘くしてもいいと思うんですけどね。
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