「老害」と「若害」の狭間で悩まされるオジさんゴルファーの嘆き【木村和久連載】
木村和久の「新・お気楽ゴルフ」
連載◆第39回
前回"老害ゴルファー"の話を書いたら結構な反響があって、いろんな方面から共感のお言葉をいただきました。
年老いたオジイさんゴルファーが叩いてキレる様を見るのはしんどいです。自分も歳を取って醜態をさらしたくない――そんな自戒を込めての話だったのですが、今やゴルフ場の"害"はそれだけにとどまりません。近年では、ルール&マナーをさほど知らない若者ゴルファーがコースに大挙進出。多くのゴルフ場で"若害"が起こっているようです。
もしかすると、うちら世代の平成ゴルファーはゴルフ場において、団塊世代のオジイさんたちに威張られ、令和の若者たちに蹂躙されるという"サンドイッチ的迫害"を受けているのかも......。
平成ゴルファーって、「老害ゴルファー」と「若害ゴルファー」の間でつらい思いをしていると思いませんか? illustration by Hattori Motonobuこの記事に関連する写真を見る というわけで、今やコースで目立ち始めている"若害ゴルファー"の振る舞いを見てみましょう。
(1)グリーンを傷つける人
今の時代、スパイクもソフトスパイクとなり、グリーンにひっかき傷をつける人はほとんどいません。けど、デビューラウンドとなる新人くんがいたりすると、興奮しているのか、グリーン上を擦って歩いたりして傷つけることがあるんですよね。
これは本来、同伴メンバーが注意すれば済む話なのですが、一緒に回るメンバーも同じようなレベルの人ばかり。だから、足を擦って歩いていることに気づかないんですな。
ほか、雨上がりの時に靴の底に泥をつけたままパットをすると、グリーンに茶色いシミがポツポツとつきます。これも注意が必要です。
こうしたことを含めて、グリーンでの所作は繊細なことが結構あります。それは我々にとって常識でしたが、令和の若者たちにとっては違うようです。
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