【木村和久連載】メンバー入りして心機一転も、思いどおりにいかぬ「第二のゴルフ人生」 (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 よって、ホームコースの予約をする前に、他の取材ゴルフや付き合いゴルフでスケジュールが埋まってしまう。そういえば、2度目のメンバーになった鶴舞カントリー倶楽部をやめた頃も、他の仕事が忙しくなって、だんだん行かなくなってしまいましたなぁ......。

 そもそもメンバーライフって、最初はハンデをとるためにせっせと通いますが、あとは競技のみの参加になってしまったりします。平日にひとりでコースに行っても、一緒に回ってくれるメンバーがいなければ、ラウンドは成立しませんからね。それが、問題です。

 ですから、メンバーの平日利用は1組とって、誰かと行く場合が多いです。ただ、平日に1組とるなら、今はネット予約でいろんなコースがとれるし、それほど高くもないので、わざわざ遠いホームコースに行く必要がないのです。一緒に行く仲間の都合を聞いても、ホームコースより、もっと近いコースに行こう、となりますし。

 そんな状況のなか、タイトなスケジュールをやりくりし、ひとりで週末にでもホームコースに行こうとしたら......、突如スランプになってしまいました。

(3)スランプは突然に
 スランプの原因はいろいろとありますが、新しくメンバーになったので、同倶楽部にゴルフクラブを1セット置きっぱなしにしようとして、足りないクラブを集め出したことがきっかけです。

 集めたクラブは統一性がなく、スチールシャフトやカーボンシャフトが混在。アイアンも、UTも、感ずるまま適当に集めました。つまり、中古ショップ巡りをして、掘り出し物があったら、「これはいいな」とバンバン買ってしまったのです。

 中古ショップの価格は、定価の半値から5分の1ぐらい。当然ながら、古いモデルのほうが安くなっています。もともと古いタイプが好きなので、「これ、3000円なの? 安いじゃん」みたいになって、どんどん買い足していきました。

 気づいたら、買い集めたクラブは10本を超えてしまい、自分でも驚いています。どうやら購入スイッチが入ってしまい、買い物が止まらなくなってしまったようです。

 そうして、購入したクラブを片っ端から打ってみたのですが、スペックがみんな違うので、いちいち打ち方を変えて対応しなければなりません。そうやっているうちに、「あれ、おかしいぞ?」となり、シャンクが止まらなくなってしまったのです。

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