【木村和久連載】練習場に足しげく通うようになって...。その楽しみを改めて実感する (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

(3)飛距離を求めない
 今通っているところはもともと小さい練習場なので、ドライバーなどで打ったボールはすぐにネットを直撃。どれだけ飛んでいるのか、見当がつきません。でも、歳をとると逆にそれがいいんですよね。

 昔は広い練習場でバカスカ打って、飛距離を伸ばそうとしていました。練習の目的の多くが、飛距離アップだったのです。

 ところが今は、そもそも飛ばないので、これ以上飛ばそうと思いません。ドライバーの練習なんて5球以下。あ~、当たったな、で終わりです。

 過去において、ドライバーは振れば振るほど、疲れてフォームを乱していました。今や、あれはバカスカ打つもんじゃないと、悟りました。

 じゃあ、練習場で何をするのか。それは、スイングチェックと番手の飛距離調整です。特にウェッジは、狭い練習場でも距離とランがわかるので、今はそれを頻繁にやっています。

 つまり、練習の7割はショートゲーム、ということです。

(4)ゴルフを考えるようになる
 練習場に通うようになってから、最近はラウンドの際の楽しみも増しています。

 これまでは、闇雲にグリーン近くへ打つことを考えていました。でも、今は飛ばないので、ほとんどパーオンしません。今ならパーオンを狙えるのは、ミドルホールだと360ヤードくらいまででしょうか。

 そうなると、グリーンまで何ヤード残すかが勝負となります。そして、残った距離をきっちり打ってグリーンに乗せないと、ボギーも難しくなります。

 元来面倒くさがりなので、距離計を使うことはありません。ほぼ目測で距離を測り、その狙った距離を正確に打つだけ。

 ライが悪ければどうするか。大きめか、転がすかなどを考えて、ゴルフをするのがとても楽しいのです。

(5)友だちゴルフでも満足
 倶楽部競技で好成績を残すのも楽しいですが、今や普通にラウンドして、たまに80台が出ると、それだけ楽しいのです。もちろん、90台後半、100を叩く時もあります。その時は反省会をして、何が失敗したのかを考え、是正します。

 ゴルフはお呼ばれして、ラウンド後に飲む場合が多いです。だから叩いても、一日仲間と会ってワイワイやっているので充実感があります。

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