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シブコ節も冴え、ミラクル連発。強くて「面白いゴルファー」渋野日向子がついに戻ってきた!

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Kyodo News

 いよいよ強いシブコが戻ってきた。

 樋口久子 三菱電機レディース(埼玉・武蔵丘GC)で、渋野日向子が今季2勝目(ツアー通算6勝目)を飾った。有観客での優勝となると、実に2年ぶりだ。

ペ・ソンウとの競り合いを制して今季ツアー2勝目を飾った渋野日向子ペ・ソンウとの競り合いを制して今季ツアー2勝目を飾った渋野日向子この記事に関連する写真を見る「最終組にはかなりたくさんの方がついて見てくださっていた。私がパターを外せば、『あー』って(落胆の)タメ息も聞こえるし、バーディーが入れば『ナイスバーディー!』という(歓喜の)声も聞くことができる。そういう反応を耳にしながらゴルフができるのは幸せなこと。やっぱり楽しいし、何かしら見えない力が働くんだなと思います」

 そして突如、今季米ツアー参戦時に思い描いたという、理想のゴルファー像についても口にした。

「私は"面白いゴルファー"になりたい。今日は見ている側からすると、ハラハラ、ドキドキするようなゴルフで、面白い勝ち方ができたと思う。暖かく見守っていただけるとうれしいです」

 確かに、ペ・ソンウと並んで通算7アンダーの首位タイで迎えた最終日は、渋野が抜け出せば、ペ・ソンウが食らいつき、そして逆転するというスリリングな展開となった。渋野は出だしの1番、2番と連続バーディーを奪ってペ・ソンウに2打差をつけたものの、4番、5番と今度は連続ボギーを叩いてしまう。7番を終えると、バーディーを奪ったペ・ソンウに1打差の2位に後退した。

「ゴルフ自体の調子は悪くないけど、ショットでギリギリのミスが多かった。緊張感があって、その緊張感によってミスしてしまうような。何よりパッティングで、外したくない距離をことごとく外していた。メンタル的には(きつい状況が)きていましたね」

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