松山英樹に不安要素はあるも日本チームにいい連帯感。練習ラウンドでは「思ったよりできた」

  • 三田村昌鳳●文 text by Mitamura Shoho
  • photo by Getty Images

 東京五輪の男子ゴルフ(7月29日~8月1日)がいよいよ始まる。

 前回のリオデジャネイロ五輪で112年ぶりに復活したゴルフ競技。日本男子は、松山英樹と星野陸也が参戦する。

日本代表として東京五輪に挑む松山英樹日本代表として東京五輪に挑む松山英樹この記事に関連する写真を見る 松山にとって、会場となる霞ヶ関カンツリー倶楽部・東コースは、思い出深いコースだ。2010年、同舞台で行なわれたアジアパシフィックアマチュア選手権で優勝。マスターズへの出場切符をつかんだ。そして翌年、初出場のマスターズでローアマを獲得(2011年)。世界への扉を開けた。

 ジュニア時代から慣れ親しんでいるこのコースでのオリンピックを前にして、松山は「不安と楽しみ」があると語っている。

 今年4月、念願のマスターズ初優勝。日本人選手として、男子では初のメジャー制覇を果たし、初めてグリーンジャケットに袖を通した。その分、周囲の期待は高まるばかりだが、松山は冷静にこう言った。

「マスターズ以降はなかなか思うような成績が出せていないですし、そういう意味では不安がある。でも、(自分にとって)すごく楽しみな五輪になると思うので、頑張っていい結果を残したい」

 コースは、今回のオリンピックに向けて改造された。それは、世界基準のセッティングだ。より正確なショット、精度の高さが求められるセッティングになっている。そこで、練習ラウンドをこなした松山はこう語る。

「すばらしいコースセッティングに仕上がっていると思います。今まで日本でやった(コースの)芝の中では、ボールが沈んだり、タフなセッティングになっている。ティーショットでフェアウェーをキープすることが大事になっているかなと思います」

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