米女子ツアーが新スケジュールを発表。気になる渋野日向子への影響は (2ページ目)

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 当初、東京五輪の前に行なわれる予定だったメジャーのエビアン選手権(8月6日~9日/フランス)は、東京五輪の延期によって2週間遅れで開催。その翌週にスコットランド女子オープン(8月13日~16日/スコットランド)が行なわれたあと、昨年渋野日向子が制したメジャー大会、AIG全英女子オープン(8月20日~23日/スコットランド)と続く。ここは、東京五輪を挟むことなく、欧州3連戦となり、選手たちの移動負担はかなり軽減されることになる。

 ほか、注目のメジャー大会は、ANAインスピレーションが9月10日~13日にカリフォルニア州で、全米女子オープンは異例ながら12月10日~13日にテキサス州で開催されることになった。もちろん、今後の状況次第では、これらのスケジュールも新たに調整される可能性があるが、ひとまずメジャー5大会の開催が決まったことは、ファンにとっては朗報と言えるだろう。

「(スケジュール調整を行なっていた)この10日間は、10年の月日が経ったように感じる。本来のビジネスが大変な状況にあって、スポンサーにゴルフトーナメントの開催交渉をすることは、容易なことではなかった」

 そう語ったのは、インターネットによるビデオ会議システムで、新たなスケジュールの発表とともに、記者会見を行なった米LPGAのマイク・ワン会長。短期間で再日程をまとめたハードワークによって、その表情には明らかに疲労の色がにじみ出ていた。そして、ワン会長はこう続けた。

「米国の、ほかのスポーツリーグとも情報の交換を続けているが、スポーツの種類によっては、15日~30日は再開の時期が前後するだろうが、現在は『6月15日を、ひとつの目処にする』というのが、概ね(各スポーツ界で)一致した意見だ」

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