【木村和久連載】国際試合を開催し、日本ゴルフ界の活性化を図ろう! (5ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 所詮はアメリカのツアーですから、多くのファンは、強いアジア人を打ち負かして勝つ、アメリカ人を見たいわけです。でも毎回、韓国人選手ばかりが勝って、ファンの興味は薄れてしまっているんですな。

 主催者やスポンサーとしては、強い韓国人選手が勝つのはいいけど、正直、人気はどうなの?って、思っているのではないでしょうか。

 そういう危機が、日本の女子ツアーでも数年前にありました。でも、イ・ボミ選手をはじめ、韓国人選手は可愛くて、スタイルもいいので、かえって人気が出た、という面白い現象が起きました。

 そのうち、若くて、活きのいい日本人選手が次々に登場。そんな彼女たちが韓国人選手とも互角以上に渡り合って、日本女子ツアーはさらに盛況を博していします。

 一方、日本の男子ツアーはどうか。韓国人選手ががんばっても、人気低迷から脱却することはできないでしょう。

 だったら、リッキー・ファウラーとかが、たまに日本のトーナメントに出場してくれたらなぁ~って、思います。お爺ちゃんが日本人ですから、そこら辺のツテを頼って、手紙でも出してみますか? なんてね......。

 そりゃ、どこかしらの企業などががんばれば、義理で1回くらいは日本に来て、トーナメントにも出場してくれるかもしれません。けど、堂々と呼ぶには、その試合がPGAツアーに入っていないといけないのです。いくらがんばっても、ポイントを稼げませんからね。

 そういう意味でも、ZOZO CHAMPIONSHIPが継続して開催されている間に、沖縄あたりでもうひとつ、PGAツアーを組み込めないもんですかね。誰か、お金持ちのスポンサーさん、ぜひ手を挙げてください。心から、そう思います。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

『教えて! 100切り先生』好評発売中!
詳細はこちら>>

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る