【木村和久連載】国際試合を開催し、
日本ゴルフ界の活性化を図ろう! (3ページ目)
(2)日本は国際試合"後進国"
アジア戦略を積極的に行なうようになったPGAツアーは、中国・上海で創設されたHSBCチャンピオンズ(ヨーロピアンツアー、PGAツアー)を、2009年から世界ゴルフ選手権シリーズ(WGC)として実施。マレーシアでも、2010年から2018年までCIMBクラシックを開催してきました。
さらに2017年からは、韓国でザ・CJカップを開催。そして昨年ようやく、アジア4番目のツアー開催国として、日本でZOZO CHAMPIONSHIPが行なわれました。
各国、各地域ツアーの共同開催とか、賞金ランク対象外とか、それぞれのツアーによって、いろいろと事情があると思いますが、世界最高峰のPGAツアーを日本でやっていることに意義があります。
それにしても、アジアナンバー1のゴルフ大国である日本が、PGAツアーのトーナメント誘致において、ここまで遅れたことは本当に謎です。だいたい前澤友作さん(元ZOZO社長)が孤軍奮闘し、がんばったからこそ、急きょ開催にこぎつけたわけで、それがなかったら、日本でのPGAツアー開催はもっと遅れていたことでしょう。
日本の企業や代理店、ツアー関係者は、「ビジネスとして、どうなの?」と思っているのでしょうが、日本のゴルフ界の地位向上のためにも、PGAツアーは今後も日本で開催すべきだと思います。でないと、ますます世界の流れ、世界のレベルから取り残されてしまいます。
シニアも同様で、米シニアツアー(PGAツアー・チャンピオンズ)のマスターカード・ジャパン選手権が2019年から始まりました。こちらも「今度こそ、末永くやってほしいなぁ~」と、切に思います。
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