藤田光里を立ち直らせた父とのSNS「ゴルフをやめるか迷っていた」 (5ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

 まあでも、レギュラーツアーの試合に出られるので、目指すは2回目のリランキングを通ることかな、と。ただ、そこを目指してやっていても、最終的に賞金ランキングのシード権を得られるかわからないので、ここからは優勝とか、予選通過とか、そういう成績的なことよりも、『納得できる球を打つ』ということを目標にしていこうと思っています」

――まずは、結果よりも、内容を重視するということでしょうか。

「QTに向けて、ミスをしてもいいから、自信を持って、自分の決めた球を打てるようになりたいんです。ミスをしたあとに、考え込む一球ではなくて、何でミスをしたのかわかるようにしたいです。18ホール、すべて納得のいく球を打つなんて無理だと思うんですけど、ティーショットでフェアウエーのど真ん中でなくても、セカンドが打てるところにあればOKみたいな、そういう感覚をあと半年くらいで養っていければいいかなって思っています。

 もちろん、そのなかでレギュラーツアーの試合で勝てたり、最終的にシード権を得られたりしたらいいんですけど、私自身、今年の最後の試合はQTになると思っているので、そこを目指して、一個、一個、積み上げていけたらいいなと思っています」

(つづく)

藤田光里(ふじた・ひかり)
1994年9月26日生まれ。北海道出身。2013年、プロテストに合格。同年のQTで1位となり、翌2014年シーズンからツアーフル参戦を果たす。そして、「大物新人」と称された評判どおりの活躍を見せて、ツアー1年目ながら見事にシード権を獲得した。さらに、翌2015年シーズンにはツアー初勝利を飾り、賞金ランキング18位という好成績を残した。しかし2016年シーズン以降、左ヒジを痛めて低迷。2017年シーズンにはシード権を失うことになった。それでも、そのオフに左ヒジを手術。そこから順調な回復を見せて、2019年シーズン、レギュラーツアーで好成績を残し、ステップ・アップ・ツアーでも優勝するなどして、復調ムードにある。

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